YAENAMI ASIC
YAENAMI version 3
YAENAMI ASIC v3 についてはpdfを参照してください。
Supplement for version 1
上記PDFにはv1に関する記述がないため、YAENAMI v1内部レジスタについて捕捉します。
ASIC全体の動作に関わる部分です。通常ユーザーはこのブロックの情報を変更しません。
チャンネルごとに個別に設定するレジスタです。
図では代表としてチャンネル0のテーブルを示しています。
一番上部のADC_Rは、チャンネル0の領域にだけ存在する特殊なレジスタです。
ADC_Rを1にするとASIC内部のADCがリセットされます。
他のチャンネルではこの領域は未使用です。
ADCとVCM DACに関するレジスタテーブルです。 ユーザーが積極的に変更することはまれだと思います。
各レジスタ値についての補足説明を以下に示します。
| レジスタ名 | ビット数 | デフォルト値 | 説明 | 
|---|---|---|---|
| EXT_CLK | 1 | 0 | 内部PLLのクロックの代わりに外部入力のクロックを使う。ユーザーは触らない。 | 
| SDIF_ADC_CLK_POL | 1 | 1 | SDIFへのクロックの極性を変更する。ユーザーは触らない。 | 
| SDIF_Rn | 1 | 1 | SDIFのリセットを行う。負論理。 | 
| ENB_CRC | 1 | 0 | CRC計算を有効にする。(未使用で運用する。運用すると4bitのCRCコードが付与されるためファームウェアの変更が必須) | 
| REF_DIV_CONT | 2 | 0 | REFCLKに対する分周比を決める。入力が高い場合に使用するが位相差を生むので通常0。 | 
| OSC_R | 1 | 0 | 発振器リセット。ユーザーは触らない。 | 
| CLK_OUT_POL | 1 | 0 | PLLからのクロック出力の極性を変更する。ユーザーは触らない。 | 
| IBAMP | 2 | 2 | OPAMPのカレントバイアスを決める。性能に影響はない。ユーザーは触らない。 | 
| OSC_CONT | 4 | 4 | 発振器の周波数コントロール。REFCLKの周波数が高い時は値を小さくする。REFCLK>50MHzの場合は0b0000での運用で差し支えない。 | 
| OSC_EN | 1 | 1 | 発振器イネーブル | 
| DIV_CONT | 2 | 0 | PLLからのクロック出力を分周。分周比 2^DIV_CONT | 
| N_CONT | 5 | 8 | PLL発振逓倍数制御。(N+2)xREFCLK | 
| ADC_R | 1 | 0 | ADCリセットを行う。複数ASICがある場合同時にこのレジスタをたたく事でデータ送信の位相を揃えることができる。 | 
| ASD_CLK_EN | 1 | 0 | 未使用 | 
| GC_BUF | 2 | 2 | ADCドライバのゲインコントロール。大きいほど利得大。 | 
| TP_MASK | 1 | 0 | テストパルス入力をマスクする。0でマスク。 | 
| AMON | 1 | 0 | アナログモニターへ該当チャンネルを接続する。1で接続。複数チャンネルを接続しないようにする。 | 
| MPPC_BIAS | 10 | 0 | MPPCバイス調整用DAC。3.3Vまで3.2mVステップで上昇する。右図を参照。 | 
| VTH_COMP | 10 | 192 | コンパレータ閾値。3.3Vまで3.2mVで上昇する。ベースラインはVCM_DACで設定した位置になる。 | 
| MON_SEL | 2 | 1 | 未使用。1で固定。 | 
| MIN_PULSE_SEL | 1 | 0 | 未使用。0で固定。 | 
| DO_POL | 1 | 1 | コンパレータ信号をデジタル出力のドライバ前で極性反転させる。0で非反転1で反転。 | 
| COMP_POL | 1 | 1 | コンパレータ動作の反転を行う。0で閾値より高い時にHIGH、1で閾値より低い時にHIGHとなる。 | 
| DELAY_F | 4 | 4 | 未使用。4で固定。 | 
| DELAY_C | 3 | 4 | 未使用。3で固定。 | 
| RF_B_SHP | 3 | 0 | シェーパーのフィードバック抵抗値。有効値は1,2,3,4の4段階。 | 
| C_B_SHP | 3 | 0 | シェーパーのフィードバックキャパシタ値。大きいと時定数は大きくなるがベースラインノイズは小さくなる。8段階。 | 
| RIN_B_SHP | 3 | 7 | シェーパーの入力抵抗値。有効値は0,1,2,4の4段階。 | 
| CIN_B_CSA | 3 | 7 | ただしくはVGAの入力キャパシタ値。整数値としてではなく、ビット1つにつき1つCが接続される。4段階。 | 
| R_B_CSA | 3 | 0 | 未使用 | 
| CF_B_CSA | 3 | 0 | ただしくはVGAのフィードバックキャパシタ値。整数値として解釈され8段階。 | 
| ASD_R | 2 | 0 | 未使用. | 
| GD_BUF | 2 | 2 | 誤記。GC_BUFと同じ。 | 
| CAL_EN | 1 | 0 | ADCキャリブレーションを行う。ASIC初期化に使用する。 | 
| CAL_REG_R | 1 | 0 | ADCキャリブレーションで求まった値を消す。ユーザーは触らない。 | 
| SAM_WD | 2 | 1 | ADCのサンプリング期間の変更。ユーザーは触らない。 | 
| VCM_DAC | 10 | 512 | 整形増幅回路のベースライン電圧を決める。通常中点が望ましいが、変更する事で片側の極性のダイナミックレンジが広がる。 |